スローライフを生きる~入社2年目でうつ病になったHSPの話~

内向的でHSPの気質を持った20代OLのブログ。今は人生の立て直し中。

私のうつ病の原因

私がうつ病を患った直接のきっかけは、三つです。

 

 

 

 

 


以下に詳細を書きます。

①向いてない仕事を無理して頑張り続けた


 これは、ビジネスだからと割り切ることができない性格によるものでした。

 

 私の仕事は、資材を低コストで納期に間に合わせ、調達してくることです。主な職務は、取引先との交渉と社内調整。社内の関係各所と相談・調整をしながら、私が窓口となって社外の方と打ち合わせをしていました。


 交渉とは、要は取引先に「価格を下げろ」「短納期で納品しろ」と要請することです。
 特に納期については、こちらもお客さんの都合で仕方ないとは言え、相手さんに無理を通さなくてはいけません。


これがほんとーーーーーーーーにダメでした。


 こちらが無理を言っているのに、押し通さなくてはいけない。ビジネスなのだから仕方のないことだとはわかっています。今考えるとこれはHSPの気質「とにかく他人に気を使って気を使って気を使ってしまう」性格が影響していたのですが、どうしても目の前にいる営業さんのことが気になってしまいました。

何かとお世話になっているのに、厳しい要求ばかりしてしまう。
こんなに頑張ってくれているのに、良い答えを出してあげられない。
成果を出せずにいて、この人は会社で辛い立場にいるのではないか…。
私がもっと上手くやれれば、結果は変わったのではないか……。


 そんなことばかり気になってしまい、罪悪感を感じてしまいました。それでも周囲の方々恵まれていたので、何とかやっていくことはできました。

 

問題は、二年目の夏です。

 先輩が転職されたので、その仕事がまるまると私の仕事に上乗せされました。特別仕事量が多くなったわけではありませんが、これ、タイミングが非常に悪かった。

 引き継いだ仕事のプロジェクトが好調で、次々と新しい仕事が舞い込み、理解が浅いまま期日だけがやってきます。もうパニック状態です。終始テンパりまくりです。

 更に困ったことに、目立つプロジェクトだったため、部署内のトップの関心がとても高かったのです。頻繁に進捗報告を求められ、情報収集と報告資料作成に奔走しました。

何せ相手は部署内のトップです。私の上司の上司の上司です。
ラフで良いと言われても、中間管理職が気を遣わずにはいられません。
 少しでも完璧な資料をつくるため、私への指示と念入りな事前チェックを行います。その結果、「金曜日に報告してね」と言われれば、水曜日の夜までには資料を作って木曜日に上司のチェック→手直し→再度チェックをしなければ間に合いません。刻一刻と迫ってくる納期に合わせて社内意見をまとめ取引先と落としどころをつけてその結果を関係各所に急いで情報共有しなければいけないのに、その傍らで気合の入った資料作りに励みます。

 私の就業時間は社内会議と取引先との打ち合わせで埋まり、昼休みと残業中しか1人でやる仕事が出来なくなりました。
日々120%、フルパワー超えで仕事をしていました。

「今は役立たずだけど、努力し続ければ、そのうちもっと仕事が出来るようになる」
「今までやってこれたんだから、今回も大丈夫。今が頑張りどころなんだ」

 いつか大好きな「達成感」が得られるようになるのだと信じ、自分を鼓舞し続けていました。

 

②組織内の人間関係に気を使って精神をすり減らした


 これは主に職務の上下関係と、歪な組織構造によるものです。


 先程の引き継いだ先輩の仕事は、別グループのものでした。

 私はAのグループに所属していてAのマネージャーが上司です。先輩のBのグループにはBのマネージャーがいます。いずれ組織を整理する予定だったようですが、この時点では私の上司はAと仕事の上司B、二人いる状態でした。それぞれ別の場所で働いていることが多いのに、どちらにも進捗報告しないといけません。

 そして部署内のトップは、管理職が末端の仕事まで全て把握してないと許さない人でした。うっかり私が報告忘れしようものなら、「なぜお前は知らないんだ」と2人が責められます。
 「ちゃんと情報共有できていなかった私が悪いのに、彼らが怒られてしまう」

 それが耐えられず、ますます自分を責めるようになりました。

 


③全てを1人で抱え込んでしまった


 最後に、これも「迷惑をかけては申し訳ない」と思ってしまうHSPの気質です。


 私が所属しているAのグループ、二年目の際の配置転換で長らくその業務に携わっていた人が異動してしまいました。ベテランの方の代わりに入ってきた方は、畑違いの仕事を担当されていた方です。長い歴史のある会社の資材購買は、担当製品や取り扱い部材の仕組み、市場価格の相場、スペック、過去の取引先との交渉状態などが把握できないとマジで積みます。
 社内では、関係部門の方に信頼されないと協力してもらえませんし、わからないまま取引先と交渉してもあまり効果がありません。


 そうなると、マネージャーはその人に付きっきりになるしかありません。1年は仕事をして慣れてきた私は、1人でやる場面が自然と増えていきます。ただでさえマネージャーの負担はとても大きく、毎日朝から夜遅くまで働いても追いつかないほどの仕事量です。こんなに忙しい人にこれ以上頼ってはいけないと思いました。
 だから私は、自分で出来ることは極力自分の力だけでやるようになりました。


 先輩の仕事を引き継いでからは尚更です。
 忙しさに疲弊しているマネージャー2人を見て、自分が頑張らなくてはとの思い込みが強くなりました。下っ端根性も抜けないので、どんなにいっぱいいっぱいだろうと頼まれれば「わかりました」と言ってしまう。仕事なら、言われたことは全てやらなくてはいけないのだと思っていました。決められた期日は絶対に守らなくてはいけないと思っていました。

 何も言わずに黙々と仕事をやるのですから、周りは「まだ余力があるんだ」と誤解しただろうと思います。そして更に頼まれごとは増え、また1人で抱え込み、の悪循環です。

 


まとめ

 長々と説明しましたが、総括すると「過剰に気を遣う性質なのに、あちこちと連携しなければいけない仕事で、向いてないのに根性で乗り切ろうとした」ことが原因です。

この病気あるあるなんですか、自分の心のSOSを無視してしまうんですよね。

 実のところ、毎日辛かったです。会社に行きたくありませんでした。でも、その本心を認めてしまったら、本当に自分は頑張れなくなってしまう。目の前にはたくさんのやるべきことがあります。とても自分の心に構ってやる余裕なんかありません。そうして無視をしていた心はじわじわとすり減り、ついに限界がやってきました。