【信長の忍びと見る、麒麟が来る】6~10話感想

 織田家との同盟関係に向かって動き出した6~10話。ついに因縁の相手・織田信長も登場します。重要人物が出てくるほど面白くなる大河ドラマ視聴。続けて感想を書いていきましょう。

 

 

第6話 光秀と藤孝わ…ズッ友だょ……!!

 

 後の親友となる光秀と細川藤孝に、友情が芽生えた回。

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(引用画像:重野なおき信長の忍び8』白泉社,2014年,74頁)

赤い花びらが散る屋敷(血の代わり?)で共闘した2人のシーンは、めちゃくちゃ力が入って格好良かったですね。将軍の元で世を平和に統治べきだと考えている若者同士、意気投合しました。

 細川藤孝は主君・足利家へ忠誠を誓っているので、細川晴元一派を嫌っているご様子。調べたら、同じ名字と言っても藤孝と晴元は血縁ないんですね。

 このとき、細川晴元 34歳。細川藤孝が14歳で、足利義輝は13歳。なんとまだ中学生くらいの年だった。将軍を子供だと舐めてるので、平気で無礼が働けるのか。

 ちなみにこのとき光秀は推定21歳です。意外と藤孝と年の差あったのね。

 

第7話 「帰れ!」→「本当に帰るやつがあるか!」

 苦労人・明智光秀。今日もあちこちから頼み事が届きます。

斎藤家パパ・道三「結婚を嫌がる娘を説得してきてくれ」

斎藤家長男・義龍「妹の結婚を阻止してくれ」

斎藤家娘・帰蝶「信長がどんな男か見てきてくれ」

…斎藤家の皆さん、光秀を何でも屋だと思ってないか?笑

光秀も光秀で、腹が決まってないのに盃を交わすんじゃないよ。

 当時、海があるっていうのはそれだけで相当なアドバンテージだったんですね。確かに織田家は財力半端ないもんなぁ。

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(引用画像:重野なおき尾張統一記1』白泉社,2014年,76頁)

 信長との出会いは十中八九、干し柿を食いながらうろうろしてるところに出くわすと思ってたんですが、まさかの漁帰り。浦島太郎感満載の信長が遂に登場です。

 

第8話 「織田と戦じゃ!」(死亡フラグ

 光秀が背中を押し、帰蝶織田家に嫁いでいきました。これで海が手に入る!と大喜びの斎藤道三。一方面白くないのが息子・義龍の派閥。

 斎藤義龍は守護(土岐氏)ー守護代(斎藤家)の主従関係を重んじる派なんでしょうね。父親が土岐頼芸説もあるし。

 NHKの解説見たら、土岐頼芸斎藤義龍、めっちゃ複雑な関係じゃないですか。

www.nhk.or.jp

 もともと母は土岐頼芸の妾。

 その後、斎藤道三の側室になって、二人の間に生まれた子供が義龍。

 もしかしたら本当のお父さんは、上司である土岐頼芸かもしれない…。いつも俺のことを蔑ろにするあんな腹黒オヤジ、父さんなんかじゃない…!と思い込み始める義龍。

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(引用画像:重野なおき信長の忍び1』白泉社,2009年,100頁)

 というか義龍って正室の子では無かったのか…。

 

第9話 ピュアサイコパス信長

 

 9話は重要人物と見どころが多かったので長めです。

 今作の信長は、海から出てくるわ、干しタコを食べるわ、かなり「海の男」イメージを押し出してきますね。でも明るくて子供みたいで、随分可愛い信長だな?と思ってたらコレですわ。

 

  婚礼の場に、ニッコニコで勝手に殺した敵大将の首を差し出してくる15歳。

 今川家と緊張状態にあるのに、何の相談もせずに殺してきたら真の意味でうつけじゃないか。ちなみに松平広忠は家臣に裏切られて死んだと聞いてたんですが、病死説も有力みたいですね。信長が暗殺したことにするのはかなり大胆。

 当の本人は、「パパに褒めてもらえると思ってたのに…」と涙目です。幼い子が無邪気ゆえに残酷なことが平気でできるみたいに、信長も純粋さと残虐性、二つの面を持ち合わせているようですね。早速「ピュアサイコパス」と呼ばれていて吹きました。危なっかしいところがあると見える。

 

 近くの部屋では、信長の弟・信勝くんと将棋を指す竹千代くんの姿が。わかりやすく土田御前ママから溺愛され、将棋に勝てて嬉しい信勝くん。

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(引用画像:重野なおき尾張統一記1』白泉社,2014年,100頁)

しかし、実は竹千代くんが手を抜いていたとのこと。6歳にして13歳相手に接待将棋ができる竹千代くん、化け物か?

 竹千代くんは信長を慕っているみたいですが、懐いてるお兄さんが自分の父親を殺して、その首がすぐ近くの部屋にあるって事実を知ったら、気が狂いそう。

 

 

第10話 竹千代くん、君は人生何周目?

 9話を見ていたときに心配していたことを、アッサリと飲み込んでしまった竹千代くん。なんと、信長が父親を殺したことを承知していて、現在の松平家の立場を把握し、その上で敵・今川家の懐に入ってみたいとまで言ってのける。

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(引用画像:重野なおき尾張統一記1』白泉社,2014年,94頁)

君、本当に6歳児か…?

 信長は土田御前が弟・信勝を溺愛している史実から、「親の愛に飢えている少年」というイメージで描かれてるみたいですね。

 親に褒められたい気持ちが強くて危なっかしい信長と、先々のことを冷静に考えて判断を下す竹千代。精神年齢はどっちが上なんでしょうね…。こんな幼少期から竹千代くんが天下人の風格を現しているということは、本能寺の変の動機に大きく関わってきそう。

 今回の話で、ついに信長と光秀が正式に顔合わせ。ついさっきまでニッコニコだったのに、一瞬でスッと無表情になる信長、何が地雷ワードになるかわからない緊張感がめっちゃ怖いです。