スローライフを生きる~入社2年目でうつ病になったHSPの話~

内向的でHSPの気質を持った20代OLのブログ。今は人生の立て直し中。

【自己愛】自分に見るパーソナリティ障害③回避性

 第三回は判定基準に達していた回避性パーソナリティ障害について見ていきましょう。

sasano.hateblo.jp

 

 

 

回避性パーソナリティ障害

 失敗や傷つくことを極度に恐れる人。自分に自信がなく、失敗を恐れるあまり試み自体を避ける。どうせ自分はダメだという思い込みがある。特に、対人関係で傷つけられることに敏感。少しでも他人から否定されると、全否定された気持ちになる。

 目立つことを嫌い、態度や物腰がおどおどしている。

 

原因

・褒められたことが殆どない子供時代を過ごしていた人が多い。または、学校時代のイジメや人間関係で傷つけられた体験などがトラウマになっている。

 

 

自分に当てはまるもの

 …ああ、うん。超当てはまる。

 対人関係が全て当てはまる。

 はい、そうです。対人関係で傷つけられることが本当に怖い。なぜって無闇矢鱈に傷つきやすいから。
 褒められたことよりも、悪く言われたこと、失敗したことばかり覚えていて、1日に10回以上はフラッシュバックして悶ています。

 

原因となった経験

 前にも書きましたが、常に集団の中で浮いている感覚がありました。トラウマとなった決定打は、高校1年生の頃、クラスの女子の殆どに嫌われた経験だと思います。

 

 高校に入学したばかりの当初、仲の良い子は皆違う高校に行ってしまい、「新しく友達を作らなくては」と焦っていました。常にテンパっているので全然普通に会話ができません。嫌われないようにおどおどビクビクしながら会話しているので、当然引かれます。

 テンパるとどんどん意味のわからない行動を取ってしまう私。めちゃくちゃ負担の多い委員が1つあって、それぞれ女子1人、男子1人を決めなくてはいけませんでした。ただでさえ宿題の多いスパルタ校なのにこれ以上重い役割を背負うなんて、勿論みんなやりたくない。立候補者はいないし、誰かを推薦したら恨まれる。話し合いは平行線で、つい、「私がやるよ」と言ってしまったのです。

 そのときの動機は「みんなが困っているから」なんて善意じゃない、ただ良い顔がしたいだけでした。

 

 物覚えが悪く、そそっかしくてリーダーシップもないのに身の丈に合わない役割を引き受けた結果、失敗ばかりです。「自分でやるって言ったくせに全然ちゃんと出来ないじゃん」と女子のヘイトが溜まっていきました。やらかしては嫌われるのスパイラル。針のむしろで毎日が地獄のようでした。しかもその原因はすべて自分。「どうしてあのときあんな馬鹿なことを言ってしまったんだろう」と後悔に後悔の日々。今でも思い出してのたうち回っています。

 

 明確に女性に苦手意識を持つようになったのもこの頃です。特に女社会が怖い。空気を読むのが必須の社会でそれに適応できない。よくHSPの人は空気を読みすぎる」と言われるのですが、私の場合不穏な空気は感じ取っても、その場に適した行動が取れないのだと思います。

 

 

 この経験から「能力もないくせに出しゃばるのは誰のためにもならない。身の程をわきまえて過ごさなくてはいけない」と学びました。実際、この経験則は役に立ったと思いますし、間違ってないと思います。問題は、大勢の人に嫌われる恐怖を味わってしまったことで、ひどい嫌われ恐怖症になってしまったことです。

 

 気心の知れた人は良いとして、そうじゃない人とのコミュニケーションでは、いつも「正解」を探すテストを受けてる気分なんですよね。さっきの会話は正解の受け答えができた、今のは間違いだった、って瞬間瞬間で即座に自己採点して反省。

 「悪目立ちしたくない」「誰かから嫌われたくない、嘲笑されたくない、攻撃を受けたくない」そんな思いが強く、どうでもいい人になりたいのです。空気のように扱われたい。ただ仕事をするだけの機械として扱われたほうがずっと気が楽なんです。

 

 

対策

・失敗を恐れない。何も行動しないことは、人間が持っている能力を弱らせ、抵抗力を失わせてしまう。失敗から学ぶ意思を持つ。

 

 …やっぱりちゃんと行動しろって言われる…。恐れないことができたら苦労しないんだよなぁ(;_;)

 いつも無防備に心を曝け出していちいち傷ついてるような気もするので、人間観察をするつもりで、意識を一歩引いたところに持っていくのが良いのかも知れません。

 

 

おまけ

「少しでも他人から否定されると、全否定された気持ちになる」について。永田カビさんの分析がしっくり来たので載せておきます。

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(引用画像:永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』イースト・プレス,2016年,19頁)

 

 私の場合、既に自分で自分のことを95%否定しちゃってるんだと思います。

 1個失敗を指摘されただけなのに「こんなミスをするなんて自分には注意力がない」→「自分はやはり能力が低い」→「自分はダメなやつだ」と勝手に話を膨らませて傷ついている。客観的に見るとめちゃくちゃ面倒くさい人やん…。

 

 自分の味方になってくれるのは世界で自分だけ。そのことを忘れずに、自分に優しくできるようになりたいです。