【自己愛】自分に見るパーソナリティ障害①
さて、永田カビさんの作品と見てきたパーソナリティ障害。総まとめとして、自分のことも振り返ってみましょう。
本書は最後に、パーソナリティ自己診断シートが付いています。
各項目の質問に○当てはまる、△どちらとも言えない、✕当てはまらないの3つで答え、 ○の数により、どのパーソナリティに当てはまるかを診断できます。
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【自己愛】永田カビさんの作品と見ていく、パーソナリティ障害①
こちらのエッセイ本でその名が知れ渡った漫画家・永田カビさん。
彼女は10年以上うつ病を患っており、摂食障害、自傷行為、果てはアルコール中毒など、とにかくメンタルに様々な問題を抱えている方です。
初めて読んだときは自分とは関係のない話としか思わなかったんですが、実際にうつ病になって、思い出して読み直しみて、様々な感想を見ていくうちに、これって自分にもある部分かなぁと思えてきて。
この人の作品には否定的な声もたくさんあって、実際私も「これはちょっとなぁ…」と思う部分もあったりするんですが、ここまで自分の頭の中をさらけ出して、分析を繰り返している本だからこそ、そういう感想が生まれるんだと思います。
どんな人でもどこかにクズの要素はあって、人に知られたら叩かれるから、コッソリ隠してると思うんですよ。それがこの人の場合は、汚い部分や惨めな部分をガッツリ掘り返して描写している。エッセイ本のなかでもかなり貴重な本なのではないでしょうか。
面白いのが、否定意見の中にも参考になる考え方や言葉が結構あるんですよね。中には身につまされるような意見もあったり。
その中で、「永田さんはパーソナリティ障害ではないか?」という声が散見されました。言葉は知っているけれど、実際どういうものなんだろう?と興味がわき、新書を片手に彼女の作品を紐解いてみることにしました。
ここから先は、永田さんをパーソナリティ障害と仮定した上で読み進めていきます。
※専門家の判断でも自己申告されているわけでもなく、あくまで「仮定」であることにご留意下さい。
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