うつ病の診断を受けるまで
私にうつ病の徴候が見られてから、実際に診断を受けるまでの症状をご説明します。
初期の兆候
-不眠と涙
まずはじめに来たのは、軽度の不眠です。
眠りに入ろうとした瞬間、明日やらなきゃいけないことを思い出し、はっと目が覚めることが頻繁に起きるようになりました。
もう一つは、仕事中に泣く頻度が増えました。
元から非常に涙が出やすく、ちょっとテンパったり怒りを感じただけでも涙が滲んでしまう奴でした。恥ずかしくてとても嫌な悪癖でした。それが今まで以上にすぐに泣いてしまうようになりました。
涙が出るたびに、周りの人に気を遣わせてしまって申し訳ない。自分はなんて未熟でダメなやつなんだと落ち込みました。
明らかな異変
-激しい感情の起伏
残業している間、ずっと泣き続けるようになりました。
苦しいけどやらなきゃ、他の人はもっと大変なんだからと自分に言い聞かせても、涙が流れ続けます。
残業~帰宅の電車~夕飯を食べて落ち着くまで、4、5時間以上泣き続けるのが平日の5日間ぶっ通しで、1ヶ月続きました。
この頃には判断力が弱まっていたのか、「今日はナーバスになっちゃったな」としか思いませんでした。毎日続いているのに、今日だけのことだと、何故か思ってしまったのです。
ある日、何でも無い朝礼の時間に涙が出ました。
さすがにまずいと思ったのか上司に呼び出されましたが、「今が忙しいからいっぱいいっぱいになってるだけ」としか思いませんでした。
しかしこの頃になると感情のコントロールが効かなくなって、どうしても怒りが抑えられないときがありました。
例の、部署内のトップと1対1で2時間向き合い、「あなたのやっていることに意味があると思えない」とキレ散らかしました。
優しい上司にも早く承認回せと八つ当たりしてキレました。
説明したのに伝わっていないメールの返事でカッとして、怒りで頭がぼうっと熱くなり、何も考えられなくなるときがありました。
診断の直前
-周囲が気づく
この頃になると、私に異変を感じたらしく心配されることが増えました。
さすがにまずいと思って産業医の診察を受けたところ、即精神科の紹介状を書かれました。けれど、自分がおかしくなっていることを認めるのが怖くて、二の足を踏んでいました。
相談した兄に背中を押され、意を決して精神科の門をくぐると、初診で休職を要する診断書が出されました。
処方された薬を飲んだら、信じられないほど深く、長い眠りにつけました。
主治医に「それだけ疲れていたんだよ。頑張ってきたんだね」と言われ、また泣きました。
こうして私は、長い休職へと入りました。