スローライフを生きる~入社2年目でうつ病になったHSPの話~

内向的でHSPの気質を持った20代OLのブログ。今は人生の立て直し中。

【鍵のない夢を見る】これは女の生態図鑑

 『ドラえもん のび太の月面探査記』などを手掛けた作家、辻村深月さんの直木賞受賞作品です。

 

鍵のない夢を見る (文春文庫)

鍵のない夢を見る (文春文庫)

  • 作者:辻村 深月
  • 発売日: 2015/07/10
  • メディア: 文庫
 

  本作は、5つの短編集構成です。

 全体的な内容を言うと、「ザックザクに女の内側を切り裂いて中身を暴き出した生体図鑑です。生々しい。いやほんと生々しい。「身近にいそう」どころか、耳元で登場人物の息遣いが聞こえてきそうなくらいリアルで惨たらしい人物描写。女の感情的な面と打算的な面が表裏一体で同時に働いているところとか、結構したたかに生きている強さとか、でも自分を正当化している虫の良さとか、そういうのを全部容赦なく紙にの上に表現してくる。読んでる途中、引き込まれすぎて喉が乾いてしょうがなかったですとも。

 

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【頑張らない生き方にも目を向けて欲しい】「底辺声優の所感」を読んだ所感

 Twitterのトレンドに入っていて、泉水みちるさんのこちらの記事を読みました。

note.com

 私がこれを読んで真っ先に感じたのは「うつを悪化させたときの私に似ている」です。


 この方はすごく真面目で、自分に厳しくしてしまう人なのだと思います。
 批判している人がいるけど、実になるかわからない不安を抱えながら、生活を投げ売ってでも夢に向かう覚悟と、それを6年以上も続けた根性は相当なものですよ。
 私はそんな勇気がなくて、早々に現実へ自分をすり合わせた結果、自分にとっての幸せが見えなくなりましたからね。

 彼女は声優を諦めたけれど、夢を諦めるにもすごく勇気がいる。諦めてしまったら、今までの自分の努力や時間が全て無になるかもしれないから。その恐怖に打ち勝って彼女は決断し、具体的な行動にも出てる。素晴らしいことだと思います。

 


ただ、ひとつだけ気になったのが、もう次の行き先を決めてしまっていること。

 

 

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【君の膵臓をたべたい】この作品が、「あの結末」でなければいけなかった理由

 タイトルは聞いたことがあると思う話題作。

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

 

  今更ですが、私最近初めて読んだんですよ。軽快に交わされる会話のテンポが良くて、あっという間に読み切っちゃいました。

 この作品は基本的に高評価なんですが、Amazonのレビューだったり、感想サイトで否定的な意見も散見されます。その批判のほとんどが、結末についてだったんですね。

それで、ああこれは私なりの解釈を書きたいな、と思いまして。

 ※ここから先、紹介ブログ、動画先のネタバレ要注意!

 

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【リハビリ】①散歩の楽しみ方

 ある程度活動できるようになったら、リハビリをしろとよく言われます。1番お手軽に体を動かすのは散歩なのですが、初めは家の周りをぐるぐるするだけってすごく退屈でヤル気になれませんでした。

 そこで、どうしたら散歩を楽しいと思えるか、私が試したことをご紹介します。

 

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【なろう系】バカにしてきた人々を見返すカタルシス(3/13追記)

 「小説家になろう」発信のいわゆるなろう系、自分は好きです。軽い文章なので空き時間にサクッと読めるのと、主人公無双なのでハラハラしすぎて疲れることがないのが良い。
 

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