【自分を守るための知識】攻撃欲が強い人の心理

 今回のテーマは、「対人関係で傷つきやすい人はどうしたら良いか?」についてです。

 心を強く出来たら1番良いですが、それにはものすごく時間と根気が必要で、一朝一夕でどうにかなるものではありません。こちらの認知の歪みだけではなく、実際世の中には悪意を持って攻撃する人、騙して利用しようとする人もいるのです。

 幸せに生きるためには、自分を守る盾が必要です。

 自分と違う考え方の人を理解することで、ある程度の対策が立てられると思います。

 

 人を偏見でレッテル貼りしたり、無闇矢鱈に敵と認識することはしたくありません。が、「あの人はもしかしたらこういう考え方なのかも知れない」という取っ掛かりの知識があれば、見当外れな思い込みで自分を責めることは減らせると思います。他人を理解することで、どう接したら良いか見えてくるでしょう。

 

 というわけで、今回はこちらの本を読んでみました。

他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)

他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)

  • 作者:片田珠美
  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: 新書
 

 

 この本は内容の8割方が事例でした。考え方やメカニズムに関する説明は少ないのですが、読んでいてピンときたものがあります。

 それは例の岡田尊司「パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」に紹介されているもののひとつ。自己愛性パーソナリティ障害の特徴です。

 この2冊を照らし合わせて見ていきましょう。

 

 

自己愛性パーソナリティ障害とは

 自分は特別な存在なので、特別扱いを受け、称賛されるのがのが当然と思っている人。自慢話が好きで、自分より優れた人や、自分以上にしっかりと考えている人はいないと思っている。他人の気持ちに無関心で、共感性が乏しい。

 見た目に華があり、注目を引く服装をする。実際に優秀で才能や能力もあるが、現実以上に自尊心が肥大化している。そのため他人から学ぶことや、自己反省ができない。

 支配欲が強く、権力を傘に言うことを聞かせようとしたり、いじめるように仕向けたりとする。 自分は特別なので、何をしても許されると思っている。やや男性に多い。ワンマン経営者やモラハラ、セクハラをする人はこのタイプ。

 

 →境界性パーソナリティ障害自己否定の塊であるのと反対で、自己愛性は自己愛の塊なのが特徴です。

 

 

なぜ攻撃をするのか?

異なる意見は決して受け入れず、敵対心を見せる理由

 ストレス耐性が低く、どんな些細な苦痛も我慢できない。自分と異なる意見は不安なので、排除することで自分の心を守ろうとするため。

自分が常に正しくて、間違っているのはいつも他人だと思い込む理由

 自己否定による落ち込みを避けるために、自信を振りかざして自己愛が傷つかないようにしているため。

非難を全く受け付けない理由

  完璧主義なので、少しでも欠点を指摘されると全てを否定されたように感じてしまう。一度非難を受け入れてしまうとひどく落ち込むので、全力で回避しようとするため。

 上手く行かないと何でも人のせいにしようとする理由

 他人は自分の都合や利益のために利用する存在でしかないので、自分の思い通りに責任を取らせるのが当然と思っているため。

 

まとめ

 攻撃的な人の中身は、全部1つに帰結するんですね。

 本当はとても傷つきやすくて一度落ち込むと立ち直れないので、とにかく自分を守ろうとして他人を攻撃する。

 自己愛性の人は自信たっぷりなタイプと裏腹に、引きこもりや対人恐怖症の人も多いようです。自分は特別だという思い込みと現実との大きなギャップに耐えられず、ひとりの世界に閉じこもって身を守るそうで。実は誰よりも傷つくことに敏感で、心が弱く、臆病なのかもしれません。

 

 自己肯定感が低い人は自分を卑下することで、「言われなくても自分のダメさをわかっているから責めないでね」と防衛線を張っているのですが(少なくとも私はそう)、自己愛が肥大化している人は、責められる前に攻撃することで自分を守ってるみたいですね。

「やられる前にやる」精神なんでしょうか。

 支配欲が強いのも、他人をコントロールしておくことで、自分が傷つけられる可能性を回避したいということでしょうね。

 

 

 「攻撃ばっかりしてる人は本当は弱いのよ」なんて言葉を耳にしますが、メカニズムが見えてきたことでようやく腑に落ちたと言うか元々ストレスにすごく弱くて全力で自己防衛しているのだという背景を知っているのとそうでないのだと、理解が段違いでした。あーそりゃしんどいわなぁ。理想と現実のギャップってなかなか受け入れられないもんね、認めるの怖いよねって。

 とは言え、勝手な都合で攻撃されたら溜まったもんじゃありません。理解は出来たけどサンドバックになるつもりは更々無いぞ。

 

 というわけで、次回は具体的な対策について見ていきます。