【就活からの失敗談】仕事は「やりたいこと」がスタートじゃなくたって良いじゃない①
達成感を得ることを生きがいとし、際限なく仕事を頑張った結果うつ病になり、「仕事に自己実現を求めない」と思えるようになって憑き物が落ちたように楽になった私。
なんでこんなにも自己実現に執着していたのかと言えば、理由はいろいろ思い当たります。
自己肯定感の低さ、職場の人に嫌われていたことで「仕事はちゃんとやってる!」と意地になって結果を出そうとしたこと、出来る人への憧れ…等々。
けれど、明確に歯車が狂ったスタートは就職活動からだと思います。
「働くこと」がとにかく不安だった
いろんなところで耳にするじゃないですか。「労働は辛く苦しいものだ」って。
一方就活支援団体や本やセミナーは明るいキラキラしたイメージを押し出してくるじゃないですか。「好きなことを仕事にしてキラキラ輝こう」って。
さらに、大学に講演しに来る人ってバリバリ働いた成功者ばっかりじゃないですか。
いつの間にか、刷り込まれていたんですよね。
納得のいかない仕事をして辛くなるか、やりがいのある仕事をして充実した生活を送るかの二択しかないんだって。
将来に漠然とした不安を抱えていたから、何でも鵜呑みにして情報に振り回されていました。
実際仕事としてやりたいことが全然わからなかったし、何を基準に会社を選べばいいか、面接で何を話せばいいのか困り果てて就活支援を頼っては空回り…。
しっくりこないまま自己アピール文を考えて面接で落とされてを繰り返し、「自分は社会から必要とされていないんじゃないか」と思えてきて。
「社会人としてあるべき姿に自分を変えなくては」と思い始めたのもこの頃かもしれません。
「自分の言葉で話して」と言われたときに意味が分からなくてめちゃくちゃ困惑したんですが、どうも「もっと個人的な希望や事情を話せ」ということだと気づいて、自分なりにやりたいことを無理やり絞り出しました。
何とかそれを話せるようになってからは面接が通るようになったのですが、これが自分の本心から目を背けて「私のやりたいことはこれだ」と思い込もうとする癖がついた始まりでした。